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CP+の歴史——2010年の誕生から世界唯一の写真展示会へ | CP+とは何か(2)

産業分析
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CP+とは何か(2)

※Adobe Firefly 及び Google Geminiを用いて生成したイメージ画像です。

CP+は2010年に誕生した。写真業界の歴史からすれば、まだ若いイベントである。しかしその短い歴史のなかで、CP+はパンデミックによる中断を乗り越え、世界の二大展示会の消滅という「歴史の偶然」を味方につけ、いまや世界最大級の写真・映像機器展示会へと成長した。 本章では、CP+の誕生から現在までの歩みを、数字とともに振り返る。

ご案内:この記事は国外向け記事の日本語版です。そのため外国の方に向けた内容となっています。

前身——PIE(フォトイメージングエキスポ)

CP+の前身は、PIE(Photo Imaging Expo / フォトイメージングエキスポ) である。PIEは2004年から2009年まで東京ビッグサイトで開催されていた写真関連の展示会だった。しかし、PIEは規模や国際的な知名度においてPhotokinaに遠く及ばず、「日本のローカルイベント」という位置づけにとどまっていた。

CIPAはこの状況を打破するため、PIEを発展的に解消し、新たなブランドとコンセプトのもとで国際的な展示会を立ち上げることを決定する。それがCP+である。

2010年——CP+誕生

2010年3月11日〜14日、第1回CP+がパシフィコ横浜で開催された。「Camera & Photo Imaging Show」という正式名称のもと、会場を東京ビッグサイトから横浜へ移し、「日本から世界への情報発信」を明確に掲げたことが大きな転換点であった。

会場をパシフィコ横浜に選んだ理由はいくつかある。みなとみらい地区が持つ近代的で国際的な雰囲気、東京からのアクセスの良さ、そして横浜市との連携によるイベント支援体制などが挙げられる。

2011年〜2019年——着実な成長

CP+は初回から毎年2月〜3月に開催され、着実に規模を拡大していった。

2019年(コロナ前の最高水準)

  • 出展社数:89社
  • 来場者数:約69,600人(オンサイト)

この時期のCP+は、日本国内のカメラファンにとっての「年に一度のお祭り」であり、海外メディアの注目度も徐々に高まっていた。しかしながら、Photokinaが存命だった2018年までは、国際的な「一番手」の座はあくまでドイツのPhotokinaにあった。

2020年〜2022年——パンデミックの試練

2020年:初の中止

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、CP+2020は開催わずか数週間前に中止が発表された。写真業界にとって大きな打撃だったが、CIPAは早期の中止判断で出展社と来場者の安全を優先した。

2021年:初のオンライン開催

CP+2021はオンラインのみで開催された。会場展示なし、すべてのコンテンツをウェブ上で提供するという初めての試みだった。

2022年:オンライン継続

日本では海外に比べてCOVID-19に対する慎重な姿勢が続いており、CP+2022もオンラインのみの開催となった。会場イベントのアンケートでは80%以上の回答者が「ハイブリッド開催を希望」と答えており、会場復帰への期待は高かった。

2023年——会場復帰、そして再スタート

2023年2月23日〜26日、3年ぶりにパシフィコ横浜での会場イベントが復活した。ハイブリッド形式(会場+オンライン)で開催され、CP+にとって新しい時代の幕開けとなった。

CP+2023の実績

  • 出展社数:47社(オンライン含む)
  • 会場来場者数:38,181人(ユニーク33,928人)
  • オンライン参加者数:118,516人(ユニーク97,199人)

47社という出展社数はコロナ前の約半分だったが、来場者の熱気は凄まじかった。3年間のブランクの間にもカメラへの情熱は衰えておらず、むしろ「待ちに待った」という雰囲気が会場を満たしていた。

2024年——コロナ前水準への回復

CP+2024(2024年2月22日〜25日) では、出展社数が88社に回復し、コロナ前の2019年(89社)とほぼ同水準に達した。

CP+2024の実績

  • 出展社数:88社
  • 会場来場者数:49,639人(ユニーク44,872人)
  • オンライン参加者数:336,561人
  • ページビュー:2,318,168PV
  • 前年比:会場・オンラインともに約30%増

この年は「復活」の年であった。出展社の満足度は98%(「Very satisfied」+「Somewhat satisfied」)に達し、来場者の94%が「来年も来たい」と回答している。

2025年——過去最大を記録

CP+2025(2025年2月27日〜3月2日) は、あらゆる指標で過去最大を記録した。

CP+2025の実績(過去最大)

  • 出展社数:125社(新規出展29社、海外出展26社
  • 会場来場者数:55,791人(ユニーク50,248人)
  • オンライン参加者数:426,134人
  • ページビュー:2,456,998PV
  • 前年比:会場+12%、オンライン+27%

特に注目すべきは海外出展社が26社に達したことである。CP+はもはや「日本のローカルイベント」ではなく、世界中のカメラ・映像関連企業が参加する国際イベントへと変貌を遂げた。

Digital Photography Reviewの記者は「CP+2025でカメラ業界がついに活気を取り戻したと感じた」と書いている。PetaPixelは「Japan’s CP+ Show Was Always Important But Now It’s the New Photokina」と報じ、CP+がPhotokinaの後継としての地位を確立したことを認めた。

2026年——さらなる記録更新

CP+2026(2026年2月26日〜3月1日) は、出展社数を149社にまで拡大した。うち45社が新規出展38社がグローバルブランド(海外企業)である。

2025年12月のCIPAプレスリリースによると、CP+2026のテーマは「Make your world pop」——日常も特別な日も、一瞬一瞬を輝かせようというメッセージだ。

<aside> 📊

CP+2026の実績(過去最多を更新)

  • 出展社数:149社(新規出展45社、グローバルブランド38社)
  • 会場来場者数:58,924人(前年比**+5.6%**)
  • 4日間すべてで前年同日を上回り、土曜日(2月28日)には19,499人が来場 </aside>

会場来場者数58,924人は、コロナ後の最多記録であり、コロナ前の2019年(約69,600人)の約85%の水準にまで回復した。出展社数149社はCP+史上最多であり、成長の勢いは衰えていない。

Photokinaの消滅とCP+の台頭

CP+の歴史を語るうえで、避けて通れないのがPhotokina(フォトキナ)の消滅である。

Photokinaは1950年からドイツ・ケルンで開催されていた世界最大の写真見本市だった。2年に一度の開催で、2016年には約191,000人が来場し、1,000社以上が出展する巨大イベントだった。

しかし、デジタル化の進展とカメラ市場の構造変化のなかで、Photokinaは2018年を最後に実質的に終了した。2020年開催予定だった回はコロナで中止となり、その後、復活の目処は立っていない。

同じくアメリカのPMA Show(Photo Marketing Association)も2012年を最後に独立開催を終了している。

こうして、世界の三大写真展示会のうち2つが消滅し、CP+だけが残った。これはCP+にとって大きなチャンスであると同時に、責任でもある。世界の写真・映像産業にとって「年に一度、業界全体が集まる場所」がCP+しかなくなったのだ。

年表

出展社数会場来場者数備考
2010第1回CP+開催(パシフィコ横浜)
20198969,615コロナ前の最高水準
2020中止(COVID-19)
2021オンラインのみ
2022オンラインのみ
20234738,1813年ぶりの会場復帰(ハイブリッド)
20248849,639コロナ前水準に回復
202512555,791過去最大。海外出展26社
202614958,924過去最多を更新。新規45社、グローバル38社

CP+(シーピープラス)とは何か——日本国外のカメラ・映像関連企業が知るべきこと

  1. CP+とは何か——世界最大級のカメラ・映像機器展示会
  2. CP+の歴史——2010年の誕生から世界唯一の写真展示会へ
  3. 会場・パシフィコ横浜と空港からのアクセスガイド
  4. 横浜みなとみらいの治安と宿泊施設ガイド
  5. 出展社数と入場者数の推移——数字で見るCP+の成長
  6. 出展社の傾向——取り扱いジャンルと出展国の変化
  7. 日本市場で受け入れられる企業の特徴、言語対応、そして出展のメリット

典拠

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