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出展社の傾向——取り扱いジャンルと出展国の変化 | CP+とは何か(6)

産業分析
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CP+とは何か(6)

※Adobe Firefly 及び Google Geminiを用いて生成したイメージ画像です。

ご案内:この記事は国外向け記事の日本語版です。そのため外国の方に向けた内容となっています。

CP+の出展社リストを眺めると、この展示会が「カメラメーカーだけの祭典」ではなくなっていることがよくわかる。 レンズ、照明、フィルター、三脚、ストレージ、ドローン、編集ソフトウェア——カメラの周辺で「撮る・見る・つながる」を支えるあらゆるジャンルの企業が集結しているのだ。本章では、直近3年間(2024〜2026年)の出展社データをもとに、取り扱いジャンルと出展国の傾向を分析する。

出展社の取り扱いジャンル(直近3年の傾向)

CP+の公式レポートと出展社リストから、出展社を主要ジャンル別に分類すると、以下のような傾向が浮かび上がる。

1. カメラ本体メーカー

CP+の「主役」は、やはり日本のカメラ本体メーカーである。

  • キヤノン / キヤノンマーケティングジャパン
  • ニコン / ニコンイメージングジャパン
  • ソニー / ソニーマーケティング
  • 富士フイルム
  • LUMIX(パナソニック)
  • OMデジタルソリューションズ(旧オリンパス映像部門)

これら「ビッグ6」は毎年大型ブースを構え、新製品のハンズオン体験、プロによるトークショー、撮影体験コーナーなどを展開する。2025年のキヤノンブースにはバスケットボールコートが設置されるほど大規模だった。

注目点: リコーイメージング(PENTAX / GR)は2022年以降、CP+への出展を見送っている。2024年の出展社リストにも名前はない。ただしこれはリコーの事業戦略によるもので、CP+全体の傾向とは別の話である。

2. レンズメーカー——最も成長著しいカテゴリ

PCMagは2026年のCP+について「It’s the Year of the Lens(レンズの年だ)」と報じた。カメラ本体の発表サイクルが穏やかな一方で、レンズの新製品発表は年々増加している。

日本の独立系レンズメーカー:

  • シグマ(SIGMA) ——国際的に高い評価を持つ独立系レンズメーカー。毎年CP+で新製品を発表。
  • タムロン(TAMRON) ——高倍率ズームや高性能な単焦点で知られる。
  • コシナ(COSINA) ——フォクトレンダー、ツァイスブランドのレンズを製造。
  • トキナー(Tokina) ——ケンコー・トキナーグループのレンズブランド。

海外のレンズメーカー(中国勢の台頭):

  • 7Artisans(七工匠) ——深圳発のMFレンズメーカー。低価格かつ個性的な描写で人気。
  • Viltrox ——AFレンズを低価格で提供し、急速にシェアを拡大。
  • TTArtisan ——チルトシフトレンズなどユニークな製品を展開。
  • DZOFILM ——シネマレンズに強い中国メーカー。
  • SIRUI ——アナモフィックレンズで独自のポジションを確立。
  • LAOWA(Venus Optics) ——マクロレンズや超広角レンズで知られる。

3. 照明・ライティング機材

照明は、CP+において最も急成長しているカテゴリのひとつである。YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームの普及により、動画クリエイター向けのLED照明需要が急増している。

  • GODOX ——中国・深圳発。世界最大級のフォト・ビデオ照明メーカー。2024年から単独ブースで出展。
  • NANLITE / NANLUX(VANLINKS経由で日本市場参入) ——LED照明の大手。
  • Aputure(AGAI Trading経由) ——ハリウッドでも使用される高品質LED照明。
  • NEEWER ——Amazon等で爆発的に売れている低〜中価格帯照明。
  • HOBOLITE / HARLOWE ——新興ブランド。
  • COLBOR ——2024年に初出展。
  • Profoto ——スウェーデンの高級照明ブランド。2025年に出展。

4. フィルター・レンズアクセサリー

NDフィルター、CPLフィルター、ソフトフィルターなどの光学フィルターは、日本のカメラユーザーにとって非常に人気の高いカテゴリである。

  • マルミ光機(marumikoki) ——日本最大手のフィルターメーカー。
  • ケンコー・トキナー ——フィルター、レンズプロテクターの大手。
  • H&Y / SMDV ——マグネット式フィルターシステムで注目。
  • Kase Optics ——中国・江門発の光学フィルターメーカー。
  • KANIフィルター ——日本発のプレミアムフィルターブランド。
  • NiSi ——中国発、ND・GNDフィルターで高い評価。2025年に初出展。
  • Haida ——中国発フィルターメーカー。2025年に初出展。
  • SUNPOWER ——台湾のフィルターメーカー。
  • Urth ——オーストラリア発のエコフレンドリーなフィルターブランド。2025年に初出展。

5. 三脚・雲台・カメラサポート

  • SLIK ——日本の老舗三脚メーカー。
  • Leofoto ——中国発のカーボン三脚ブランド。品質と価格のバランスで急成長。
  • SIRUI ——三脚・一脚でも知られる。
  • Vanguard ——カメラバッグ・三脚メーカー。
  • Bi Rod(ルミカ) ——伸縮ロッド。
  • iFootage ——浅沼商会経由で出展。ジンバル・スライダーなど。
  • TILTA ——シネマリグ。2025年に初出展。
  • CAYER ——2026年に初出展。

6. ストレージ・データ管理

  • Synology ——NASストレージ。プロフォトグラファーのデータ管理に特化したプレゼンを毎年実施。
  • Nextorage ——ソニーグループのストレージブランド。CFexpress、SDカードなど。
  • Lexar ——メモリーカードの大手。
  • Angelbird ——オーストリアのストレージメーカー。
  • OWC ——外付けストレージ・Thunderbolt製品。
  • UNITEX ——LTOテープストレージ。

7. 映像制作・配信ツール

  • ATOMOS ——オーストラリア発の外部レコーダー・モニターメーカー。
  • HOLLYLAND ——ワイヤレス映像伝送システム。
  • TEAC / TASCAM ——音響機器・レコーダー。
  • DxO ——フランスの画像処理・RAW現像ソフトウェアメーカー。2025年に初出展。

8. ドローン・360°カメラ・新技術

  • DJI ——Hasselblad / PGYTECHと共同出展。ドローンの世界的リーダー。
  • Insta360 ——360°カメラ。
  • HOVERAir ——AIドローン。2025年に初出展。
  • Kandao Technology ——360°カメラメーカー。

9. カメラバッグ・ストラップ・その他アクセサリー

  • HAKUBA ——日本最大手のカメラアクセサリーブランド。
  • エツミ(ETSUMI) ——カメラアクセサリー全般。
  • Summit Creative ——カメラバッグ。2025年初出展。
  • Prowell Bag ——カメラバッグ。2025年初出展。
  • Yosemite Strap ——カメラストラップ。2025年初出展。

出展国の変化(直近3年)

日本勢——依然として中核

当然ながら、CP+の出展社の中核は日本企業である。キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルム、パナソニック(LUMIX)、OMデジタルソリューションズ、シグマ、タムロンなどの大手メーカーに加え、ケンコー・トキナー、マルミ光機、浅沼商会、HAKUBA、エツミ、SLIK、コシナなどのアクセサリーメーカーが出展する。

中国勢——最も顕著な成長

直近3年で最も顕著なのは、中国企業の急増である。

2023年の出展社47社のうち、中国企業はわずかだったが、2025年には中国・香港発のブランドが20社以上を占めるまでに成長した。特に以下のカテゴリで中国企業の存在感が大きい。

  • レンズ:7Artisans、Viltrox、TTArtisan、DZOFILM、YONGNUO
  • 照明:GODOX、NANLITE、NANLUX、COLBOR、NEEWER、HOBOLITE
  • フィルター:Kase Optics、NiSi、Haida
  • 三脚・サポート:Leofoto、SIRUI、CAYER
  • ストレージ:SUNEAST
  • 映像伝送:HOLLYLAND
  • ドローン・360°:DJI、Insta360、Kandao、HOVERAir

Phototrendは2025年のCIPAレポートについて「un secteur en croissance dopé par la Chine, 1er marché mondial(中国に後押しされた成長するセクター。中国は世界最大の市場)」と報じている。中国はいまやカメラ関連製品の製造だけでなく、消費市場としても世界最大であり、その勢いがCP+にも反映されている。

欧米・その他の地域

  • オーストラリア:ATOMOS、Urth
  • スウェーデン:Profoto、Hasselblad(DJI傘下)
  • フランス:DxO、Salon de la Photo(パートナー)
  • オーストリア:Angelbird
  • アメリカ:OWC、Lexar
  • 台湾:SUNPOWER
  • 韓国:LK SAMYANG(サムヤン)

2025年の125社中、海外出展社は26社。2026年にはこれが38社にまで増加している。つまり、出展社全体の約25%が海外企業という構成だ。

日本の代理店経由の出展

海外企業のなかには、日本の代理店を通じて出展するケースも多い。

  • VANLINKS:NANLITE、NANLUX、GUTEKの日本代理店として出展。
  • 浅沼商会:King、FUJICOLOR、iFootageを取り扱い。
  • AGAI Trading:broncolor、Aputureの日本代理店。
  • SAEDA:Phottix、Loupedeckの日本代理店。
  • SHOTENKOBO(焦点工房):K&F Concept、TTArtisan、Viltroxの日本代理店。

CP+に出展を検討する海外企業にとって、日本の代理店を見つけることが出展の第一歩になることが多い。代理店はブース運営、通訳、物流、アフターサポートなどを包括的にサポートしてくれるため、日本市場への参入障壁を大幅に下げることができる。


ジャンル別出展社数の概算(2025年)

ジャンル概算出展社数(2025年)傾向
カメラ本体6〜8社安定
レンズ15〜20社急増
照明・ライティング10〜15社急増
フィルター8〜10社増加
三脚・サポート8〜10社増加
ストレージ・データ管理5〜8社安定
映像制作ツール5〜8社増加
ドローン・360°3〜5社増加
バッグ・ストラップ他10〜15社安定
印刷・出版・メディア多数安定

まとめ

CP+の出展社構成は、この3年間で大きく変化した。特にレンズ、照明、フィルターの3カテゴリにおける中国メーカーの台頭は目覚ましく、CP+の国際色はかつてないほど豊かになっている。

カメラアクセサリーメーカーにとってCP+は、日本のエンドユーザーに直接製品を触ってもらえる唯一の大規模な場である。出展を検討する際は、自社の製品カテゴリに類似する出展社がすでにどの程度参加しているかを確認し、差別化のポイントを明確にしておくことが重要だ。


CP+(シーピープラス)とは何か——日本国外のカメラ・映像関連企業が知るべきこと

  1. CP+とは何か——世界最大級のカメラ・映像機器展示会
  2. CP+の歴史——2010年の誕生から世界唯一の写真展示会へ
  3. 会場・パシフィコ横浜と空港からのアクセスガイド
  4. 横浜みなとみらいの治安と宿泊施設ガイド
  5. 出展社数と入場者数の推移——数字で見るCP+の成長
  6. 出展社の傾向——取り扱いジャンルと出展国の変化
  7. 日本市場で受け入れられる企業の特徴、言語対応、そして出展のメリット

典拠

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